漆器についてAbout lacquerware
漆とは
ウルシの木の幹から採取した樹液
(生漆 ・きうるし)、またはそれを精製したものが漆です。
古くから塗料・接着剤として使われ、堅牢性、
耐久性や加飾のしやすさが特徴の漆は、
お祝い事で用いられる重箱などの特別な日の漆器や
毎日の暮らしの中で使う汁椀などの漆器、
また、歴史的な建物や仏像、様々な芸術品にまで
幅広く用いられています。
漆器とは
漆器とは
漆塗りを施した木の器のことです。
漆器は、素地を作る素地工程、
素地を整える下地工程、
下地面に漆を塗り重ねる塗り工程、
漆面に文様をつける加飾工程という
長く手間のかかる工程を大変丁寧に、
手間暇かけて完成させます。
何度も漆を塗り重ねられた漆器は硬く、
丈夫でより割れにくく欠けにくい事から、
結婚式やお祝いの時に選ばれることが多いお品です。
大切な人への贈り物としておすすめいたします。
塗りと蒔絵とは
蒔絵(まきえ)とは、漆器の表面に漆で絵や文様、
文字などを描き、
漆が乾かないうちに金や銀などの
金属粉を
「蒔く」ことで器面に定着させる技法です。
日本の伝統技術を代表する技法のひとつです。
豪華な蒔絵のお品はハレの日の漆器として
昔から重宝されています。
暮らしの中の漆器
漆器は、漆を塗り重ねるほどに頑丈になり、
万が一欠けてしまっても塗り直して修理することができるので、
長く大切にご使用いただけます。
酸、アルカリ、アルコール、塩分に強く、
耐久性にも優れています。
また保温性の高さ、
軽さ、抗菌性から、
吸物などの器としてや、
重箱など料理を詰め合わせる器などと
日々の暮らしの中で使われ続けています。
割れにくさや口当たりの良さ、器を持ったときに熱さを感じにくいなど
漆器は小さいお子様や高齢者様にもお薦めです。
近年では食洗器対応の取り扱いし易い漆器や
省スペースで収納できる入子の漆器、
カラフルでおしゃれなデザインの漆器など
ライフスタイルやご利用される方に合わせて
お選びいただけます。
ぜひ日々の生活の中で漆器を
ご利用いただき、豊かな暮らしをお楽しみください。
漆器のお手入れ方法
漆器をお使いになる前に
- 漆の性質からご使用の当初漆独特の匂いがする場合がございます。
- 漆器の匂いがお気になりましたら、器をはだかにして、日蔭の風通しのよい場所で10日~15日間ほど置いてからぬるま湯でお洗いになってご使用下さい。
漆器の取り扱い
- 使用後は、通常の食器と同じように、ぬるま湯で柔らかいスポンジと中性洗剤で洗って下さい。
水を切ってから使いふるしの軟らかい木綿又はガーゼで拭いて下さい。
軟らかく見えても絹又はナイロンは禁物です。 - 漆器を金物や陶器といっしょに洗ったり又、長時間水又は湯水に漬け放しにする事も漆器を破損に導く原因になります。
- 変形、変色しますので、電子レンジ・食洗機・乾燥機等はご使用にならないでください。
(一部対応商品がございます) - 収納時は、柔らかい紙か布を間に挟み、日の当たらない涼しいところで保管してください。
お願い
- 品質管理には十分注意しておりますが漆を使用した商品のため、体質によってはかぶれる場合がございます。
症状が出た場合は、直ちに使用を止め、専門医の診察を受けてください。